ワープスクランブラーとワープ妨害器は、ロックしたターゲットのワープドライブを妨害し、ワープで逃げられないようにすることを目的としています。このようなモジュール、またはワープ妨害フィールドが原因で艦船のワープドライブが機能不全に陥る現象を、『スクランブル中』または『対象指定中』と呼びます。 スクランブラーと妨害機の主な効果は同じですが、いくつか重要な違いがあります。
- ワープスクランブラーは、ターゲットにした超小型ワープドライブと超小型ジャンプドライブを機能不全に陥れます。また、ワープ妨害器に比べて高い妨害能力を持っています。
- ワープ妨害器が妨害できるのは艦船のワープドライブのみで、超小型ワープドライブと超小型ジャンプドライブに対しては効果はありません。ワープ妨害能力はワープスクランブラーより低いものの、ワープ妨害の最適射程距離では勝っています。
全てのワープスクランブラーとワープ妨害器を合計したワープ妨害能力が、対象の艦船のワープコア強度を上回った場合、対象のワープドライブの妨害に成功したことになります。特徴に別途記載がない限り、艦船の基本ワープコア強度は0です。ワープコア制御装置を使うことで、ターゲット範囲と照準速度を引き換えにしてワープコアを強化することができます。
ワープスクランブルに成功すると、妨害を受けた艦船は次のような影響を受けます:
- 妨害が続いている間、艦船はワープコマンドに反応しません。妨害が始まると、アクティブなワープコマンドは例外なく、即座にキャンセルされます。これには切断後の緊急ワープも含まれます(ただし、再接続後の復帰ワープは妨害されません)。
- 艦船がジャンプドライブを装備している場合も同様に妨害を受け、サイノシュラルフィールドへのジャンプは行えなくなります。
- 主力艦、攻城艦、艦載機母艦、大型艦載機母艦、旗艦級戦艦、採掘支援母艦は、妨害を受けている間はスターゲートを使用できません。準主力艦と超大型輸送艦は、妨害を受けていてもゲートを利用できます。
- ワープスクランブル中の艦船は、アップウェルストラクチャへの入港やテザリングを行えません。
ワープ妨害フィールド
外見から通称『バブル』と呼ばれているワープ妨害フィールドは、その範囲内ではほぼ全ての艦船がワープ不能になる、ワープ妨害エリアです。エリアの影響はワープのターゲットポイントにも及び、ポイントは端まで移動します。延長したワープの軌道(前後500km)が妨害フィールドエリアをすり抜けるのです。これは、ワープコマンドの実効位置とワープの出現ポイントの両方に機能します。そのため、ワープを開始した艦船の背後にワープ妨害フィールドが存在する場合、艦船の向きが変わり、意図したターゲットではなく背後の妨害フィールドに向けてワープすることになります。
図中の赤いワープ妨害フィールドは、ワープに影響を与え、艦船をフィールドの端に引き寄せます。
ワープの出口はワープコマンドで決まるため、コマンドが実行された後でアクティブになったワープ妨害フィールドはワープに影響を与えません。影響を受けるのは、妨害フィールドがアクティブになった後に実行されたコマンドのみです。
ワープ妨害フィールドを作成できるアイテム/艦船は以下の通りです:
- 移動式小型/中型/大型ワープ妨害器と個人用配置ストラクチャ:
- ワープ妨害用プローブ付きインターディクションスフィアランチャーを搭載したワープ妨害型駆逐艦:
- ワープ妨害フィールドジェネレーターを装備し、アクティブにしているワープ妨害型巡洋艦:
いかなる種類のワープ妨害フィールドも、ハイ/ローセキュリティ宙域では使用できません。ただし代替手段として、ヘビーインターディクターは、フォーカスワープ妨害スクリプトやフォーカスワープスクランブルスクリプトをワープ妨害フィールドジェネレーターに使用することで、ワープ妨害強度無限の指向性ワープ妨害器/スクランブラーになります。これらのスクリプトを使うと、ジェネレーターは範囲効果を失いますが、ハイ/ローセキュリティ宙域でも使用できる上に、上記の通り、指向性ワープ妨害器/スクランブラーとして効果を及ぼせるようになります。
インターディクション無効化サブシステムを装備したワープ妨害型フリゲートや多目的型巡洋艦は、ワープ妨害フィールドに耐性を持っており、全く影響を受けません。